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TOP PAGE > ガバナー月信 > Vol.5 11月 | ![]() |
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地区ポリオプラス委員会 委員長 山内 登 ポリオプラス PolioPlusロータリーは1979年に初めてポリオのプロジェクトに携わりました。フィリピンの600万の児童にポリオの予防接種をするという5ヵ年間の誓約でした。これが、保健、飢餓追放および人間性尊重(3-H)プログラムの最初のプロジェクトで、国際ロータリーの75周年基金から補助金が授与されました。 1980年代初めに、ロータリーは史上最も意欲的なプログラムを計画し始めました。世界中の児童にポリオの予防接種をしようというプログラムです。ロータリーは、故アルバート・セービン博士の助言と支援を得て、1985年にポリオ・プラス・プログラムを設けました。ポリオと共にハシカ、ジフテリア、結核、百日咳、破傷風の五つをプラスして、同時追放を目的としているためポリオ・プラスと呼んでいましたが、ポリオ・プラスの『プラス』は最初の頃と意味が変わってきました。現在は、世界的なポリオ撲滅運動がもたらした遺産のことを指しています。 1985年は国連の40周年に当たりますが、そのとき、ロータリーは1億2,000万ドルを集めるという声明を発表し、1986年7月からスタートしました。その目標は、5年間毎年1億人の新生児に6ドースの経口ポリオ・ワクチンを投与する費用(当時1ドースは4セント)を計算したものです。2年以内で、米貨2億4,700万ドルを集めることができ、1988年6月末で終了しました。日本は募金目標が当時40億円と巨額のこともあり、RIの承認を得てキャンペーン期間を5年間と定め、1991年6月で終了し、約49億円の寄付金を集めるという大成功を収めました。 1995年規定審議会においてポリオ・プラスの目標は西暦2000年までにポリオを一掃し、その後2005年までに、ポリオの撲滅を証明することが採択されました。1990年に米州地域で、2000年には、西太平洋地域で、2002年にヨーロッパ地域で、ポリオ根絶宣言が出されています。 2002年4月より8,000万ドルの募金キャンペーン(Polio Eradication Fundraising Campaign― PEFC)がスタートしました。日本に場合は誓約で3年間(2002年7月から2005年6月まで)に1,600万ドル集めることを目標としました。ポリオ撲滅とは、世界保健機関の定義と同じく野生株のポリオ・ウイルスの伝播をとめるという意味です。ポリオ・フリーということです。ナイジェリアではワクチンの安全性に疑問をもたれ2003年の終わりから2004年初めにかけて予防接種が一時停止されました。そのため、周辺諸国にポリオ・ウイルスが伝播しました。ですがカノ州では、2004年7月に予防接種が再開されました。 2005年7月5日現在の症例数649件の国別内訳
ポリオ・プラス・パートナー・プログラム PolioPlus Partners Program 1995年10月に発足したこのプログラムの目的は、ポリオ発生地域のロータリアンを援助し、以下の三つの極めて重要なニーズに目標を置き、ポリオの撲滅に必要な用具や補給品を提供することにあります。(1)全国予防接種日のための地域社会動員、(2)ポリオ・ウィルス免疫所への援助、(3)ポリオ担当役員・疾病専門医への援助活動。 管理委員会は、ポリオ・プラス・パートナー・プログラムを2006年6月30日まで延長することを決定しました。現金をポリオ・プラス・パートナーに寄付しますと、1ドルにつき50セントのマッチングが行われます(上限100万ドルまで)。 (ロータリー財団地域セミナーハンドブックより) |