ROTARY INTERNATIONAL DISTRICT 2760 国際ロータリー第2760地区
ガバナー月信
  TOP PAGEガバナー月信Vol.5 11月
 
 ガバナー月信 No.5 11月 ロータリー財団月間
ガバナーメッセージ | ロータリー財団月間によせて( 鈴木 孝則 | 平岩 慎次
鈴木 哲 | 川辺 清次 |  藤田 守彦 | 渡辺 均 | 矢形 修己 | 山内 登 )
ガバナー公式訪問報告 | 第2回地区諮問委員会 | 2006〜2007地区スタッフ決定
万博を終えて | 万博を終えて | ポリオ撲滅募金活動キャンペーンの御礼
会員数及び出席報告(H17.9月分) | 文庫通信


■万博を終えて

「万博・ロータリー館 館長を終えて」


2005年9月25日「愛・地球博」は名誉総裁 皇太子殿下行啓の下、185日の会期を終えた。懸念された地震、テロ、天災、人災のいずれも問題なく閉幕出来た事は誠に幸運であった。2002年秋、ガバナーにノミネートされて、初めて万博・ロータリー館の計画に参画する事となった。
当時、正直いって、資金計画進捗度も余り進んでなく、募金活動こそが第一歩と判断し、ガバナー就任と同時に、公式訪問、各委員会、ゾーン研究会等あらゆる会合の度に協力を仂きかけ顰蹙を買う事は覚悟の上で努力した結果、地区内は固より全国の各クラブ、会員のご理解とご賛同により、略、見通しのついた時は達成感と感謝、感激の極みであった。
初冬の雪模様の中、協会と用地の引き渡し、起工式、竣工式、開館の日とトントン拍子で推移した。特にご多忙の中、全ての行事にご臨席下さった2005年日本国際博覧会協会会長豊田章一郎様に対して心より感謝申し上げたい。器は整ったものの私としては何をどう為すべきか未経験の分野、期待と戸惑いの中で当日を迎えた。3月25日、岐阜RCの夜間例会から9月22日名古屋西RCの例会に到る迄、例会193回、参加228クラブ(12,092人)委員会等、16回(1,579人)、メークアップ8,141人(内外国人579人)合計21,504人の会員・家族のご来館は予測を遙かに上回り、驚きと感動の日々であった。単純計算すると万博来場者2,240万人の1,000人に一人はロータリー関係者となる。元来ロータリーのおもてなしはモノより心、握手し対話する事にありと信じている。私は確かに185日中147日出勤した。しかし、館長補佐 大竹一義さん、飯田幸雄さん、佐藤良寛さん、丹羽司一さんには何の見返りも期待出来ない業務なのに期間中頂いたご好意には頭の下がる思いで新めて敬意を表する。来館会員より「今日は館長不在なの」「瀬戸の会員は素晴らしい奉仕をされてるね」と問いかけられる度に到らぬ自らに内心忸怩たる思いに陥り、存在感の差を痛感させられた。
多目的ホールとして協会のプロジェクトとしては、世界経済人会議では皇太子殿下のご来館の栄に浴し、世界アマチュア囲碁大会、マンモスシンポジウム、中高生ディベート大会、出展各国の政府高官によるセミナー、大いに誤解を招いたプラチナ茶室など国際交流、出逢いの場として、モリゾーキッコロのからくり人形は多くの人々に印象を与えたと思う。時にはロータリーの歴史、哲学、奉仕の実情の説明を求められ一般の人々にご認識を頂ける機会にもつながった。この点、本来の目的としたロータリー会員相互の「友愛の家」友情の交流の場としての役割と相挨て確実に果たせたと自負している。
残念な点は、その一、インターネット・ロータリーの友・募金活動を通じて広報を努めたが意外に認知度が薄く、地図の上で、風にはためくロータリー旗で初めて知ったという来館が多く、広報活動の不手際として責任を感じ、今後の課題として心すべきことと痛感した。二つ目はあの自亜の美しい品位すら感じさせ、いつも心に安らぎを与えてくれた「館」は本号配布の頃にはその姿を消しているという事である。
最後に全国のロータリアン、副館長 藤本博之さん、館長補佐の皆さん、ならびにロータリアンにも勝るとも劣らぬ協力をして下さった事務局の皆さん、陰で支えてくれた多くの人々に心から感謝申し上げたい。

ロータリーは不滅です。
ロータリー館さようなら。
ロータリー館ありがとう。