ガバナー月信 Vol.10  4月 メニュー
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 環境保全と愛知万博とロータリー


  地区環境保全委員会

  委員長  國分 孝雄

 1988年10月の21世紀国際博の愛知県での開催の発議より凡そ17年の長い時と紆余曲折を経て、ようやく「自然の叡智」をテーマに愛知万博が開幕された。この愛知万博は21世紀の人間の生き方を考え、示す場であると共に、身近な環境問題は勿論のこと地球規模での環境問題を考え、豊かさを秘めたこの美しい地球を私たちの子孫に、今よりもよい状態にして残すために世界が協働して知恵を出す場である。更に、地球市民の一人一人が自立し、人間の尊厳が守られ、たとえ貧しくとも豊かと自覚のできる、市民中心の21世紀社会を創造するための知恵を示す場でもある。具体的には、この愛知万博は「市民参加」と「環境」を二本の柱に、目的達成のためにかずかずの新しい技術が示され、それらの技術を駆使しこれらのことを、楽しく、ビジュアルに来場者の感性に訴え、語りかけている。
 さて、ロータリーは国、文化、宗教、民族等を超えて国際的に連帯して地球社会に貢献してきた。その代表的な活動が20年近くに亘って進めてきたWHOと組んだポリオの撲滅活動であり、今年中にはポリオ撲滅宣言が出されそうである。ロータリーは地球規模で連帯できる民間の最大の組織である。このような組織として取り組むべき21世紀の課題は「人間の尊厳」を守るため「環境」と「平和」について真正面から真剣に考え、行動することである。ロータリー活動は各クラブの自主が第一義であるが、それを基盤にして、ロータリアンとして共通して認識しているはずの精神、理念のもと国際、ゾーン、地区、分区等が連帯や協働の強化を図り、これら問題に取り組み、地球社会に貢献することが望まれる。特に、環境保全活動についても、各クラブの地域における身近な問題も大切なことは勿論であるが、少し視野を広げて、地球的、世界的な視野に立って、他のクラブ、場合によっては他の組織、団体等とも連係して積極的に活動していくことも必要である。ここ6年に亘って毎年行ってきた当地区内80クラブの環境保全活動のアンケート調査によれば、世界に目を向けた環境保全活動をしているクラブは数クラブしかなく、今もって、凡そ三分の一以上のクラブはクラブメンバーに対する環境保全意識の啓蒙程度の活動しか行っていない。ロータリーメンバーにとって、環境保全の大切さは既に認識済みのことであり、この段階から脱皮して社会に向けた活動、行動が望まれる。今、この地で世界が注目している、環境をテーマにした愛知万博が開かれ、ロータリーも深く関わっているのだから。
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