ティも初体験である。
5月の説明会で初めて顔を合わせた団員たちであるが、6月と7月の2回にわたる1泊2日の事前研修で、友情を深め、非常にまとまったひとつの仲間集団をつくりあげた。次は、「オーストラリアの人々と友情の輪を深める」ことを全員の一致した目標にして現地へと向かった。
英会話に自信がもてない者にとっては、単身でのホームスティほど不安を感じることはないであろう。それでも、団員同士の励ましを力に、それぞれのホームスティ先へと向かう。昼間は、現地ハイスクールの配慮で、日本語を学んでいる年齢の近い生徒をバディといって、ひとりひとりの団員に付き添わせ、何かと面倒をみてくれる。そのハイスクールでは、現地校の生徒に混じっての授業、特に日本の運動会にあたるスポーツカーニバルにも参加させてもらい思う存分に力を発揮した。その他、オーストラリアならではの乗馬などの課外活動など、すべてが胸躍る体験であり、生涯忘れられないたくさんの思い出を、そして、新たな世界観を獲得しリーダーシップの向上を果たしたと思う。フェアウェルパーティーでは、1週間だけの家族とは思えない涙のお別れである。
35名の友情を力に、オーストラリアブリスベーンで交わりをもった人々と、友情を友愛に高め、その輪を拡げられた事こそ、引率を担当した者として何よりの喜びである。 |