ロータリークラブ(国際ロータリー第2760地区 ROTARY International District 2760)

月信WEB

2017年8月号

ガバナーメッセージ

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国際ロータリー第2760 地区
2017-18 年度ガバナー

神野 重行


 皆さん、こんにちは!ガバナーとなって1ケ月が経ちました。今月からいよいよガバナー訪問で各クラブに伺います。皆さんとお会いして、率直な意見交換ができることを楽しみにしています。
 この1ケ月間、地区方針等に対し多数のご意見をいただきました。その中から各クラブ皆さんを訪問するにあたり、先にしっかりお伝えしたほうが良いと思ったことを申し上げます。

服部パストガバナーの地区戦略計画を継続する意義

 服部パストガバナーの地区戦略計画に対し共感するところが多く、これに私なりの考えを加え今年度の地区戦略を作り上げました。公共イメージ向上に向けたオンラインツールの活用など素晴らしい施策が緒に就いたところであり、成果に結びつけるまでには時間がかかります。そのため就任時に引き継ぐことを表明しました。

当地区が抱える「会員の高齢化と減少、人道的奉仕活動の活性化、
ロータリアン以外への広報、デジタル化」の4課題に対する取り組み

 会員の高齢化と減少に対しては、少しでも若い方にロータリーを理解して入会いただくことが必要です。
 ロータリーの地域社会における認知度が低いことから、これらの人々に対する広報活動が重要になりますが、一方的なお知らせでは、周りの皆さんに本当に理解をしていただくのは難しい。ロータリーブランドを高め、認知して頂くためには、「公共イメージ向上」に向けた取り組みが必要になります。
 ロータリーをブランド化していくために、これまでコツコツ取り組んできた奉仕活動を続け、広げていきたい。加えて、地区・各クラブは、県・地元市町村に働きかけをして、自治体と一緒に取り組むことができるような奉仕活動を模索していきたいと思っています。
 また、今年度、イアン・ライズリーRI会長は一人一本の植樹を提案され、人道的奉仕に加えて、我々が住む地球そのものへの働きかけを新たにロータリーの活動に加えられました。ポリオプラスの活動は広く認知されるようになってきましたが、私どものこのロータリーのネットワークをもっとうまく使えるものがないのか考えていきたいと思います。
 このような取り組みを、地域社会の皆様と会員、会員同士をインタラクティブにつなぐためにデジタル化が必要になります。

オンラインツールの活用、My Rotaryの登録推進への取り組み、登録目標

 国際ロータリーは非常にコストをかけて、しっかりしたネットワークを構築しました。これだけ大きな奉仕団体が、世界をオンラインで結んだことは非常に意義があります。
 我々ロータリアン一人ひとりの活動やクラブの活動をロータリーの仲間同士がより迅速に知ることができ、その活動をソーシャルメディアによって外に発信することで、ロータリーのイメージを向上させたり仲間を増やしたりと諸々の可能性が広がります。
 また、オンラインツールの進化に伴い、今まで以上に奉仕活動の成果を数値で表すことが必要になってきます。まずは目標を作り、それに対してどれだけの実績があったかをネットにより数値で測るというのが、今ロータリーの向かっている方向だと思います。
 一方、活動の質を数値で測るのはなかなか難しく、これはSNSだけではできない部分だなと私自身は思っています。質はロータリアンの資質を上げるという中で実現していかざるを得ません。
 My Rotary に登録して、その中身について理解し、それを活用していくことができないと、国際ロータリーの流れについていけません。ぜひMy Rotary への登録は少なくとも過半数にしていただきたいなと希望しています。各クラブにいるMy Rotarian がお手伝いをします。

クラブの戦略委員会とは何か?

 基本的には地区と同じく、中長期的なクラブのビジョンを作っていただくのが最終の目的ですが、まずはそれぞれのクラブで今やっている活動を分析し、こういうところは他のクラブにはない活動だから、もっとこういう奉仕活動をやっていくべきではないのか、あるいは、これについては目的を達したのでもうこのあたりでやめてみたらどうか、という議論を深め、次世代ではどんなクラブになりたいかを考えていただきたいと思っています。基本的にロータリーの単位はクラブであり、各クラブが輝き続けてもらいたい。
 ガバナー補佐の皆さんには、地区の戦略計画に基づいてクラブの戦略計画のアドバイスをお願いしました。また、地区の研修委員会と公共イメージ向上委員会も各クラブの例会に積極的にお邪魔をして、戦略計画の作成や実行のお手伝いをします。 

親睦に対する考え

 先日もRLIで色々議論している中で、ロータリーの親睦とはなんだろうという話が出ました。私は、ロータリーの親睦とは、我々ロータリアンがロータリーの奉仕活動をよりしっかりするための親睦であるべきだと思います。どうも親睦というと親睦活動になってしまっていて、親睦活動をすることがロータリーの親睦だと思ってしまっているきらいを感じます。親睦活動は、本来のロータリーの目的でもなんでもありません。
 ゴルフをすることは悪くはないけれど、それは仲間が一緒に楽しむことによって、ロータリーの奉仕活動の輪を広げ、一体感を強くして、奉仕活動に邁進していくことが目的なのであって、親睦活動をロータリーの目的にしてしまうと、何をやろう、次はどこへ行こう、ということになってしまいます。ロータリーの親睦は、ただの親睦活動とは違います。

ロータリアンとは何か

 1907 年に社会奉仕がロータリーの中に生まれて以来、最初は地域で、そしてだんだんその地域が広がり、国際的なネットワークができてからは「世界に良いことをしよう」ということがロータリーの精神になりました。その精神は変わっていませんが、特にこのごろ言われ出してきたのは、まず行動をしないことにはロータリアンではない、ということです。お金を出すことがロータリアンの役目だという考え方は、これからのロータリーでは認められません。自ら活動しないといけないということです。
 それから、ロータリーはロータリアンが自分の職業奉仕を基礎にして世界で良いことをしようと取り組んできましたが、ロータリアンだけで良いことに取り組むという時代から、もっと広い輪を求める時代になってきました。それは、自分たちの勝手な都合で言っているのではなく、これまでの色々な活動の結果を見ると、周りと一緒に奉仕活動をした方がより良い効果を出している、周りにより大きな喜びを生み出している、ということが実証されてきたので、そういう流れになってきました。

2017 2 018 年度地区目標等

1.2017 2018 年度地区目標

 (1)「RI会長賞」受賞
 (2)「ガバナー賞」受賞
   【必須】クラブ戦略委員会の設置
   【次のどちらか一つを達成】 
   ①会員数 増強3%以上達成(2017 7 1 日会員数比較)
   ②米山記念奨学事業
    20,000円以上の寄付/クラブ1人平均・年(特別・普通寄付合計)  
    クラブ特別寄付率80%以上達成(寄付数/ クラブ会員数)
 (3)原則として一人一本の植樹 
 (4)My Rotary登録率50%
 (5)ワールドフード+ ふれ愛フェスタ(10/14.15)への参加
 (6)地区大会(11/18. 19)への参加  
 (7)国際大会(カナダ・トロント 2018 6/ 23 27)への参加

2.2017 2018 年度 会員負担金

 (1)RI関係
  ・人頭分担金【US$60人・年】
  ・規定審議会分担金【US$1.50人・年】
  ・ザ・ロータリアン購読料【US$24人・年】
 (2)全国関係
   ・ロータリー財団寄付【US$180人・年】
   (内訳)年次基金年間目標額 US 150 ╱人・年】
       ポリオプラス基金年間目標額 US $ 30 ╱人・年】
   ・米山記念奨学会寄付【20,000円人・年】
   ・ロータリーの友購読料【2,592円人・年】
 (3)地区関係
  ・地区資金【¥11, 500人・年】
  ・地区事業費【¥9, 600人・年】