ロータリークラブ(国際ロータリー第2760地区 ROTARY International District 2760)

月信WEB

2018年2月号

ラオス人民民主共和国支援事業の報告

20180210-1.jpg2017年12月7日~10日



国際奉仕委員会
児玉憲之(あまRC)

 今回は、「植樹事業」「基本的教育と識字率向上」「水と衛生」の3項目に該当する事業を地区社会奉仕委員会と地区内クラブとの合同で、ラオス・ビエンチャン県ヒンフープ郡ポンカン村へ2760地区から34名の参加で行ってきました。
 ポンカン村は、首都ビエンチャンより北西に、車で舗装路2時間、未舗装路1時間、悪路30 分ほどの所にあり、農業を主産業とする長閑な自給自足の村です。

1.「基本的育と識字率向上」事業 (幼稚園の建設・文具カバンの配布)
 ポンカン村には支援時、96戸、103家族、499名の村人が暮らしており、村内の人口の約3割は、15歳未満の子供たちです。
 村には小学校はありましたが、幼児を預かる施設がなくポンカン村からの要望で幼稚園を建設することになりました。今回は予定地にて鍬入れ式をしてきました。後日あらためて報告させて頂きます。
 また多くの子供たちは、鉛筆やノートなどの筆記具を十分持っていません。今回は、参加したロータリアンから直接手渡しにて文房具セットとカバンを配布してきました。子どもたちが文房具を受け取り喜ぶ顔が印象的でした。

2.「水と衛生」事業 (簡易水道施設と手洗い場の寄贈)
 この村には、井戸が4つあります。ただし浅井戸(地下6mより取水)のため、汚水などが混入し臭くて衛生上飲めません。また、周囲には河川がなく簡易ダムによる取水もできません。そこで深井戸を掘り、給水塔(高さ9m、タンク容量4?)を県水道局と保健局と合同で設置いたしました。総事業費228万円のうちロータリー負担分は114万円でした。この事業に関しては、名古屋東山ロータリークラブさんが地区補助金申請し作っていただきました。
また、トイレ施設の隣に手洗い場の設置も併せて寄贈してきました。こちらの事業に関しては、名古屋北ロータリークラブさんの御協力により作っていただきました。

3.「植樹事業」 (実のなる木を植樹することで、母子の健康・環境保全)
 イアンH.SライズリーRI会長の「会員1 本の植樹」事業として、2760地区各委員会と地区内
クラブ、そして会員個人のご寄付により「マンゴーの木」をポンカン村の小学校校庭及び各家庭に合計500本の植樹をしました。数年後には、黄色に実る果実を子供たちが自家消費し、消費しきれないマンゴーは市場で売ることにより子どもたちの教材や建物の修繕費等に使用していくと考えます。

最後に、贈呈式には在ラオス日本国大使館 特命全権大使 引原毅様をはじめ、県保健局長・市幹部の方・たくさんの村民また子どもたちに参加していただきました。日本から参加いただいた34名の方も含め皆様に感謝申し上げてご報告とさせて頂きます。20180210-2.jpg