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![]() ■米山月間によせて
地区米山奨学委員会 委員長 小山愼介 世界の平和を願って始まった奨学事業です米山奨学事業の歴史は50年以上前にさかのぼります。敗戦後の復興が続く1952年、日本のロータリーの礎を築いた米山梅吉氏の功績を記念して、東京ロータリー・クラブによって「米山基金」が設立されました。 米山奨学金の創立の目的は、日本が再び戦争の過ちを繰り返さない誓いと、世界に“ 平和日本 ”の理解を促すことにありました。留学生が平和を求める日本人と出会い、互いに信頼し合う関係を築き「世界の懸け橋」となることを願ってつくられたのです。 民間最大の奨学事業です (財)ロータリー米山記念奨学会は、勉学、研究を志して日本に在留している外国人留学生に対し、日本全国のロータリー・クラブ会員の寄付金を財源として、奨学金を支給し支援する民間の奨学財団です。 1967年に財団法人として設立の許可を受け、これまでに世界104の国・地域出身の12,706人(2005年5月現在)におよぶ外国人留学生を支援し、今日では事業規模と採用数において、民間最大の奨学団体となっています。又、他の奨学金制度にない米山奨学事業の最大な特徴は、経済的な支援だけでなく「世話クラブ・カウンセラー制度」を設けて、奨学生の精神面のケアを図っていることです。 2006年からの新制度 新しいプログラムへの取り組み 2年度にわたり制度の見直しが検討されてきた米山奨学金事業が、今年6月30日に開かれた理事会・評議員会において2006年度制度改編の骨子が決定され、それに基づき2006年度からの奨学金プログラムも改訂されました。
経済的事情から、日本に来ることさえかなわない優秀な人材を,ロータリアンが直接海外へ出向いて、現地大学関係者や学友会選考委員と合同で選考します。来日前の1年間、日本語研修を課しながらさらに能力を見極め、最終選考に残った2人を呼び寄せます。若い才能を見いだし、日本で育て、母国で開花させて日本との懸け橋にしたい。ロータリアンが大きな期待を寄せる本制度の第1期生募集の対象国はベトナムです。日本の博士課程入学から3年間、奨学金月額7万円のほか、渡航費・入学金・授業料・宿舎手当が支給されます。
ロータリーの特性を生かした「地域密着型奨学金事業」を推進することも、今回の制度改編の目的です。そこで、地区への奨学生割り当て数の一部(試案では20%以内)に、「地区裁量枠」を設けることを提案します。地区奨励奨学金(仮称)を新設して、この枠内で、大学・大学院以外の教育機関、例えば、短期大学や高等専門学校、一定の要件を満たした専修学校や日本語学校などで学ぶ留学生を支援の対象とすることを可能とします。近隣に大学がないために、米山奨学生との接点が少なかった地域にも世話クラブを広げることができ、また、奨学金額は修士・博士課程の半額とする代わりに、1人分の枠で2人採用することができます。
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