ROTARY INTERNATIONAL DISTRICT 2760 国際ロータリー第2760地区
ガバナー月信
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 ガバナー月信 No.4 10月 職業奉仕月間・米山月間
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文庫通信


■職業奉仕月間によせて

場々大刀雄

地区職業奉仕委員会 委員長 場々大刀雄


 職業奉仕は難しい。解りにくい。と言った言葉を、よく耳にしますが、それはただ先入観から難しいもの解りにくいものと思い込んでしまっているからだと考えられます。たしかに職業奉仕に関する冊子を読んでみても難しい言葉で書かれておるので(例えばシェルドン等々)最後まで中々理解しにくい。従って解らないまま終わってしまうこんな事の繰り返しである。と思いますそこで私は一つ提案をしてみたい。それは、ロータリーの職業奉仕の全体を朧気でもよいから掴んでみる。そして徐々にそれらに枝葉をつけて自分に解るように充実したものにしてみるという事である。そこでその朧気ながらの全体的理念の流れを絵図で示してみると下記のような形になります。
職業奉仕の概念
 ルート(1)が職業奉仕、ルート(2)がロータリーの基本である概ねこのようなフロー図になります。ロータリーの奉仕には、人間は一人では生きられない、そのことから生れて来る人間愛即ち「世の為、人の為に」を考える力「利他」、もう一つは自己保存本能からくる「自分の為に」を考える力「利己」があってこの相反する両者を併せ持つことをロータリーでは調和と呼んでいる。即ち利己と利他の調和こそロータリーの基本であります。人様の為になる事それが奉仕であり、この利他性から生れて来る奉仕をもっと先へたどってみるとフロー図では、「純粋親睦」につながっています。この過程では、ロータリーには週一回の例会があります。他にもいろんな団体があって職業奉仕とよく似たような名称もありますがロータリーの例会を通じての奉仕活動に至るのは、ロータリーだけです。又上下のへだて無く対等で話合えるこの例会の場は、ロータリーに於は絶対的なものであります。この場で、人生経験を積んだ素晴らしい方々と話をすることにより自己の心を磨き奉仕の発想を交換することによる親睦は、ロータリーだけのものです。これ等の行為を「純粋親睦」と呼んでおり、一般の親睦と一線を画しております。この例会を径て何かを学んで職場に戻り実践することにより、職業を通じて社会に奉仕する事が可能なわけであります。これが職業奉仕になるわけであります。此れが、ルート(1)の意味するところです。
 従って職業奉仕は、社会奉仕、クラブ奉仕、国際奉仕と違って直接的なものではありません。そして受益者は、自分であります。それは自分を磨くわけですから。難しいのは職業奉仕は、活動が目に見えない陰徳だという点にあります。この奉仕は、その個人個人の職業生活の中に組み込まれてしまって、外からは見えない然し本当の奉仕というのは、目に見えない陰徳である筈です。
 以上大まかな理念の流れを書きました。このフロー図を頭に入れておけば自ずと理念は朧気ながらも理解出来てゆくことと思います。後は冊子、特に「ロータリーの友」や先輩の話の中から、ある部分を掴みとって枝葉としてゆけば、職業奉仕活動は、やがてはっきりして来るものと思います。

陰徳:眼に見えない善行