ガバナー月信 Vol.5  11月 メニュー
ガバナーメッセージ|ロータリー財団月間によせてガバナー公式訪問
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第1回国際奉仕委員長会議話の泉D 『師勝町 「思い出ふれあい(回想法)事業」』話の泉E 「カラス事始め」前編
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ガバナーメッセージ

 国際ロータリー第2760地区ガバナー 大島 宏彦

「訪問先で」
 


 「その時々で内容を変える訳にも行かないが、そうかといって20回近くも同じ話をするとは」と憂鬱だったガバナー訪問もこの原稿の締切り迄に、9割方は終わりました。会員の方々の目に触れる頃には、すべての会員への挨拶が済んでいる予定です。今でも全クラブを一々回っている多くのガバナーの方はどんな話をされたかと、少々気になります。
 暖かく迎えて頂いた各クラブ、特にホストを勤められたクラブの皆様に心からお礼申し上げます。長年の慣例となると、少し変えるにも苦労します。「初めてだから、まず親クラブがホストを」と買って出られた所もあれば「この際、一番若いクラブに経験を積ませて」と配慮された所もあって色々でしたが、迎える方の気遣いも大変だったと思います。
  200キロもの遠くから、地区大会に出掛ける以上の手間を掛けて、多くの会員に集まってもらったケースもあります。一番困ったのは、 200人を集める適当な会場が無い都市が結構あったことです。一宮では真清田神社(写真)をお借りしました。会場の変更や、予め参加人数を決めねばならなかったため、ビジターを断る例も多々ありました。
 スピーチをする立場とは言え、あまり盛大に迎えられると調子が狂います。ガバナーを終わった後、つぶしがきかなくなるのです。5年前のドラゴンズ優勝パレードを迎えた中日ビルの2階で、大通りを埋め尽くしたファンと向き合った時「これ以上オーナーを続けると、経営に狂いを生む」と気付き、オーナー交代を決めたのを思い出してしまいます。
 ホストクラブの会長挨拶も堅くなりがちです。名古屋南クラブの馬場会長も「毎週、自作の俳句でスピーチしていますが、今日は」と遠慮されました。「そう言わずに是非」とお願いしたら「打ち水や青年にして古書店主」と披露されました。さっそく折からのアテネ五輪に寄せて「メダルラッシュで寝不足の街」と付けて、スピーチらしくなりました。
 オリンピックが終わると、プロ野球が話題です。合併やストと、思いがけない事件が続く中で、ドラゴンズのぶっちぎり優勝、これは助かりました。込み入った話までは出来ませんが、聞き手が退屈し始めた所で「この所、プロ野球でも」と一言挟むだけで、なんとか場がつなげます。「こんなに負けている時に大口を叩くな」とも言われずに済みます。
 10人規模に分かれた座談の席を別に用意されたクラブもありましたが、大方は野球談義になりました。プロ野球の合併騒動と時を同じくしてRIの合併規定が新設されたことで、余計に時代の変化が身近になったかも知れません。 100人を越える会合は、否応なしに一方通行になりますが、その枠内で色々な出会いの工夫があったのはさすがです。
 神経を使わされたのは時間です。遠くへ車で出掛けた時の半分は事故渋滞に巻き込まれ、打ち合わせた時間に間に合わないことさえありました。逆に1時半の例会終了後まで予定が組まれていて、慌てたことも何度かあります。挨拶もそこそこに取って返し、終了間際の先輩のお別れ会に駆け付けたりすると、通常通り終わっていたらと切なくなります。