クラブ事業報告

被災した名勝白米千枚田の復旧復興及び生産活動の効率化支援

開催日:2026-09-10

愛知三州RC 公共イメージ向上委員長 加藤貴士

  • 被災した名勝白米千枚田の復旧復興及び生産活動の効率化支援

    輪島RCの再建された例会会場をお借りし、例会を実施

  • 被災した名勝白米千枚田の復旧復興及び生産活動の効率化支援

    白米千枚田での農機バインダーの贈呈後の集合写真

  • 被災した名勝白米千枚田の復旧復興及び生産活動の効率化支援

    報告者:加藤貴士

石川県輪島市の白米千枚田では、四百年ほど前から潮風の当たる斜面に段々の田が築かれた場所です。9/10からの2日間、愛知三州RCは、地震と豪雨からの復興支援として、また愛知県で同様の災害が起きた際の学びを得るため、ボランティアとして現地に入りしました。
千枚田は一枚一枚の田が小さく、多くの区画で手作業による収穫が続いています。鎌で一株ずつ刈り取り、稲わらで束ね、竹の稲架に掛けていくという一連の作業で、腰をかがめる作業が多く、半日で汗が滴りました。機械化以前の米づくりが今も息づいていることを、身体で知る体験となりました。後半には寄贈した農機バインダーを使った稲刈りも行い、その効率の高さから、可能な範囲での機械化がいかに重要かを実感しました。
二年前の元旦の地震では道路が寸断され、この一帯は十日以上孤立状態になったと伺いました。千枚田も地滑りやひび割れが生じ、やっとの思いで作り直した田んぼも、豪雨で再び崩れてしまったそうです。今なお金沢へ避難されたままの住民も多く、担い手不足も続いています。そうした中でも、白米千枚田愛耕会の皆様は、この伝統農業を残すべく活動を続けておられます。
復興はまだ半ばです。市街地にも地震の爪痕が数多く残り、千年続く輪島の朝市は火事で消失し、同じ場所での再開の見込みは立っていないと伺いました。報道で知っていたつもりでしたが、現地で聞く言葉の重みはまったく違いました。
作業の合間に見下ろすと、青い日本海へと黄金色の棚田が幾重にも連なっていました。この景色は自然がつくったものではなく、四百年にわたり人の手が入り続けてきたからこそ残っているのだと、手を動かして初めて実感しました。
人は自然の中で生かされていること、米粒ひとつを作る大変さを深く感じた2日間でした。能登で伺ったお話は他所の出来事ではなく、私たち自身が備えるべきことと受け止めています。できることは多くありませんが、現地に足を運び、話を聞き、手を動かし、見てきたことを地元に伝えること。それを会員一同、続けてまいります。
最後に、温かく受け入れてくださった白米千枚田愛耕会と地域の皆さま、そして支援に際しご協力いただいた輪島RCの皆様に心より御礼申し上げます。この棚田の風景が、これからも能登の海とともにあり続けることを願っております。