ガバナープロフィール

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Governor Profile

2026-27年度
地区方針

「元気で なかよく 楽しく そして 高潔に」

~ 新たな視点からの挑戦 ~

国際ロータリー第2760地区の全てのロータリアンが「元気で」ご自身の職業を全うされることを願います。
そして、ロータリーの仲間をはじめ、企業内そして地域の方々と親睦を深め、「なかよく」過ごされ、ご自身の思い、所属されるロータリークラブの思いを具現化する奉仕事業に「楽しく」参加されることを願います。
こうした思い、行動に「高潔さ」を付加することがロータリークラブ、ロータリアンの姿と考えます。

【2026-27年 RI会長メッセージ】

2026-27年度RI会長オラインカ・ハキーム・ババロラ氏(以下、インカ会長)は「持続可能なインパクトを生み出そう(CREATE LASTING IMPACT)」のメッセージを発信されました。
2025-26年度のメッセージ「よいことのために手を取りあおう(UNITE FOR GOOD)」を確実に継承され、さらに進化させたメッセージであると受け止めます。
「手を取りあおう(UNITE)」は手段であり、「よいこと(GOOD)」を目標とするならば、「生み出そう(CREATE)」は変化、創造であり、その結果「持続可能なインパクト(LASTING IMPACT)」が生まれ、「未来に残る価値」となります。私たちが取り組む奉仕活動や会員増強、その他多くの事業は未来永劫、次世代へ継続されるべきものです。
また、インカ会長は個人の変容についても言及されました。「自分自身の中に持続可能な変化をどう生み出しているのだろう」と。ロータリーがもたらす個人のより良い変容が、今までの自分を超越した時、それがロータリー活動のさらなる発展、活性化につながります。

【職業奉仕】

ポール・ハリスにより高潔性、親睦などの理念を掲げ、創立したロータリーは、アーサー・フレデリック・シェルドンの提唱した「職業奉仕」という理念が多くの人々の共感を得て日本に伝播しました。
「職業奉仕」の文言は、国際ロータリーの中では過去のものとなりましたが、あえて冒頭で言及させていただきます。
ロータリーにおいての「職業」は「VOCATION(天から与えられた使命)」と解釈するならば、この使命を達成することをもって社会に貢献することが「職業奉仕」であります。
キリスト教思想家の内村鑑三(1861~1930)は「日々の職務を忠実に実行するなかで、徐々に天が自分に与えた使命が何であるかが見えてくること、それゆえ人生の本当の目的は『天職』を見つける旅路であるのだ」との言葉を遺しております。

《職業奉仕の範》
RI理事など数々の重職を歴任され、2025年8月14日に102歳で逝去された、茶道裏千家・鵬雲斎汎叟宗室氏はまさしく、「職業奉仕」に生涯を捧げられた方でありました。日本の伝統文化の一つである茶道を現代に深く浸透させ、「一盌からピースフルネスを」をテーマに世界各国をまわり、平和を祈念されました。その理念は「和敬清寂」に凝縮されています。
自らの職業に誇りをもち、自らの職業をとおして社会貢献することがロータリアンの第一義的使命であります。
《中核的価値と4つのテスト》
中核的価値「奉仕(service)、親睦(fellowship)、多様性(diversity)、高潔性(integrity)、リーダーシップ(leadership)」そしてハーバード・J・テーラーが創案した「4つのテスト」がロータリアンの精神基盤であり、職業奉仕のバックグラウンドであることは申すまでもないことです。

―和 敬 清 寂―

peacefulness

respect

purify

tranquility

【日本の子どもたちのために】

子どもが幸せに生きていくための大切なルール、それが「子どもの権利条約」です。日本は1994年に批准しました。
・差別の禁止(全ての子どもはどんな理由でも差別されず権利を保障される)
・子どもの最善の利益(子どもにとって最もよいことは何かを第一に考える)
・生きる、育つ権利(子どもは命を大切にされ、発達を保障される)
・子どもの意見の尊重(意思を表明し、参加できる)
日本の子どもたちの環境は、この条約に照らし合わせるまでもなく、また各種資料からもその現状は惨憺たるものです。

《中島みゆきさんの詩「命の別名」から》
何かの足しにもなれずに 生きて 何にもなれずに 消えて行く
僕がいることを 喜ぶ人が どこかに いてほしい
石よ樹よ水よ ささやかな者たちよ 僕と 生きてくれ
くり返す哀しみを照らす 灯をかざせ 君にも僕にも すべての人にも
命に付く名前を「心」と呼ぶ 名もなき君にも 名もなき僕にも
たやすく涙を 流せるならば たやすく痛みも わかるだろう
けれども 人には 笑顔のままで 泣いている時もある

こんな心情でいる子どもたちが、私たちの国、日本にたくさんいます。
虐待を受けている子ども。毎日の食事もまともに食べられない子ども。いじめを受けている子ども。性被害にあっている子ども。
子どもを取り巻く環境の悪化は青少年の自殺数の増加に比例します。

スウェーデンの教育学者、エレン・ケイ(1849~1926)は「20世紀こそは子どもの世紀として、子どもが幸せに育つことのできる平和な社会を築くべき時代である」と提唱しました。その20世紀は遥か四半世紀前の時代です。
日本の子どもたちの現状をご理解いただき、各クラブでの奉仕活動に、子どもたちへの支援を取り入れていただきたいと思います。

【クラブの活性化・会員増強】

会員増強はクラブの活性化が目的であり、増強はその手段であり目的ではありません。とは言え、会員数が減少するとクラブの疲弊が進行することは自明の理であり、積極的な増強対策が必要となります。
地区の役割はクラブが活性化し、運営しやすくなるために「会員増強の手段、方法」を提供することにあります。
特に女性会員の増強が喫緊の課題であります。社会への女性参画が顕著になっている昨今、ロータリークラブへ女性参加は低い数字であり、女性が入りやすいクラブとはどのようなものかを再考する必要があります。
14年間にわたりドイツの首相を務められたメルケル氏に、ある少年がした質問です。
「ドイツでは男性でも首相になれますか?」
「ロータリーは男性でも入会できますか?」という質問が出る時代は来ないと思いますが、意識は高く持ちましょう。
クラブの歴史、個性を尊重しつつ会員増強に関する多くのリソースを活用することを地区とともに共に進めてまいりましょう。会員数の多いクラブは減る心配がありますが、少ないクラブは増える楽しみがあります。

【青少年、職業人の育成と平和構築】

地区予算の約80%は青少年の育成など人材育成に充てられています。数々のプログラムが用意され、対象年齢も様々です。教育にはボトムアップとプルアップの両方が必要です。恵まれない環境の子どもたちへの支援には、その支援を恒常的に維持できる社会基盤を整え、支える有能な人材の育成が求められます。
インターアクトクラブ、ローターアクトクラブ、青少年交換留学、RYLAセミナー、グローバル補助金による奨学金、平和フェローシップ、職業研修チーム(VTT)、日本独自の米山奨学金など、先人たちが苦労して築かれた各種クラブ、各制度のさらなる発展を目指します。
今年度、7つの重点分野(平和の推進、疾病との闘い、水と衛生、母子の健康、教育の支援、地域経済の発展、環境の保護)以外の研究にも対応する新たな留学生補助制度も立ち上がります。
平和構築に向けて、世界への架け橋となる人材育成にご理解、ご協力をお願い申し上げます。

【戦争について】

皆さんは戦争を「始めること」と「終わらせること」、どちらが難しいと思われるでしょうか。私は普段、物事が始まるとき緊張している人に「始まれば、終わりますよ」と声をかけます。しかし、戦争だけは違います。多くのことはこの言葉通りですが、戦争や争いはそうはなりません。ウクライナやガザ、イランで続く惨状は、その残酷な現実を私たちに突きつけています。
名古屋東ロータリークラブの元会長であり、94歳を迎えた真木昭氏は2026年2月に『日本降伏への道 -第二次世界大戦終結へのカウントダウン-(エヴァン・トーマス著)』の訳本を世に送り出しました。その本には戦争を終わらせることがどれだけ困難であったか、そして1945年の終戦が、私たちが思う以上に奇跡に近い出来事であったことが克明に記されています。訳者のあとがきには、静かでありながら胸に深く刺さる一文が記されています。
「皆様、いかなる状況下でも戦争という解決策は選ばないと決意しましょう。」

【ロータリー・ドネーション・フェスタ(RDF)】

新たな形のフェスタにて、二つの目的を持ったドネーション活動を企画運営します。
ポリオ根絶がロータリーの最優先事項であることは言うまでもありません。最後の一押し(LAST MILE)を完遂することと、ワクチン接種活動に加え監視活動(SURVEILLANCE)の継続も重要視されます。
また、疲弊する日本の子どもたちの現状を直視し、ボトムアップのための支援に目を向けたく思います。
集まった資金の多くはポリオ根絶へ、一部は日本の子どもたちへの支援に充当させていただきます。

【ドネーション精神の基本】

《あるドネーション》
同志社大学の創立者、新島襄(1843~1890)は大学設立のための寄付金を集める集会を開きました。1874年米国バー・モント州ラットランドのグレイス教会で開催されたアメリカン・ボード(海外伝道会社)の年次大会で登壇し、「日本にキリスト教主義の学校をつくりたい」という大志を、涙とともに訴えました。多くの聴衆から次々と献金が集まりました。
その中には年老いた農夫からの2ドルがありました。
「これは私の持っているお金のすべてです。あなたの目的のために役立ててください」と。農夫の2ドルは半日かかる遠い帰り道の道のりを計算であったとのことです。歩いて帰るその後ろ姿は、想像するに堂々とし、清々しさに満ちていたことでしょう。
ドネーション精神の原点がここにあります。ロータリーの精神の一つは「I SERVE」。それぞれがそれぞれの考え方、それぞれの立場、それぞれの経済力などを考慮し「I SERVE」。これが原点です。
とはいえ、第2760地区のロータリアンとして下記の年次募金への寄付をお願いします。
年次基金150ドル、ポリオプラス基金30ドル、恒久基金20ドル

【クラブ奉仕】

ポール・ハリスは、1921年エジンバラで開催された国際大会において、ロータリーの原動力は「親睦」であると演説されました。私の拙いロータリー歴の中でも「親睦活動」がその多くを占めており、それが職業奉仕の原動力となり、それを幹として社会奉仕、国際奉仕、青少年育成、ポリオをはじめとするドネーション活動につながっていると思います。
クラブを愛し、会員同士の親睦を深めること、対外的にもオープンでホスピタリティの高い雰囲気づくりが、ご自身の成長とクラブの成長につながります。
「クラブ奉仕」が身近で、行動しやすいロータリー活動です。

【危機管理】

「法令遵守(COMPLIANCE)」は中核的価値と4つのテストを精神基盤に掲げるロータリアンにとって当たり前の事です。多様な人々との関わりが奉仕活動の幅を拡げる中、危機管理の徹底は極めて大切なことです。
ロータリーにおいて危機管理を語るとき、その関心の多くがクラブの存続や会員資格の維持などですが、忘れてならないのは被害者の心身のケア、保全です。各種ハラスメントは、相手にとって生涯にわたるトラウマになることをあらためて認識いただきたいと思います。

【最後に】

物理学者の寺田寅彦(1878~1935)はその著に人間を評して「過失の動物」と記しています。辛辣な表現です。人間は多くの過失をおかしています。戦争、紛争、環境破壊、様々な過失があります。個人においても日々、様々な過失をおかしています。こうした過失を償うために、私たちロータリアンは無意識に奉仕活動をしているのかも知れません。
「バタフライエフェクト」という言葉があります。蝶の小さな羽ばたきが、大きな気象変化をもたらすか、との気象学者エドワード・ローレンツ(1917~2008)の研究から生まれた表現です。
私たちの奉仕活動、ドネーション活動は地球規模で俯瞰すれば、蝶の羽ばたきにも満たないかも知れません。しかし、その小さな羽ばたきが巡り巡って、大きなインパクトを世界に与えることを信じましょう。
「持続可能なインパクト」を生み出そうではありませんか。
誇り高きロータリアンとして、高潔性をもって共に活動しましょう。

活動方針

Activity Policy

①クラブ
四つのテストの心で互いに接し、絶えず変化する会員のニーズや期待に応え、会員が帰属意識をもって素晴らしいロータリー体験ができるクラブとしましょう。
クラブの健康チェックをおこない、行動計画の4つの優先事項にそって戦略計画を立案して下さい。
ロータリークラブ・セントラルを活用して目標を記録して下さい。

②新たな形態のクラブを創設しましょう
ロータリーの中核的価値を大切にしてDEIの行動規範をもとに、従来の形式にはとらわれない新たな形態のクラブの設立を企画して下さい。新たなクラブについて広報してください。

③ポリオプラスに貢献して下さい。
10月24日は世界ポリオデーです。クラブ単位でも積極的に世界ポリオデーに参加して下さい。
クラブの#ポリオ根絶を記録して下さい。
ポリオ根絶啓蒙とロータリー公共イメージ向上に努めましょう。

④「ロータリー財団が自分たちのものであることを忘れない」
バリー・ラシン2023-24年度管理委員長が述べています。財団に寄付して支援しましょう。
ポール・ハリス・ソサエティ、ポリオプラス・ソサエティの参加者を増やしましょう。
財団に寄付したことのないロータリアン、ローターアクターの方々に初めての寄付をお願いします。ロータリーの活動の基盤が広がります。

⑤平和構築への貢献
未来を託す青少年の育成プログラムに積極的に関わって下さい。平和を思う心を忘れず常に平和構築を心がけて下さい。青少年交換留学、RYLAセミナー、グローバル補助金による奨学生、ロータリー平和フェローシップ、米山記念奨学会に貢献することは平和構築を目指すことです。

⑥ローターアクトクラブとの連携
ローターアクトクラブが地域、世界でインパクトある奉仕活動が自立してできるように関わりを増やし、帰属意識をもって活動できるように支援を強化しましょう。

⑦愛知ロータリー学友会
2023年12月13日国際ロータリーから正式に認証を受けています。ローターアクトクラブ、インターアクトクラブ、青少年交換プログラム、RYLAセミナー、ロータリー財団奨学生、米山記念奨学生などロータリーのプログラムに参加したすべての方を学友としています。プログラム終了後もロータリーとの関わりを維持することで、公共イメージの向上、将来のロータリー会員へと支援しましょう。

⑧クラブ優秀賞、ガバナー特別賞の獲得を目指して下さい。

⑨ロータリーのブランドを大切にしてください。
ブランドリソースセンターで使用方法を再確認して下さい。共通のシンボルで公共イメージの向上に努めましょう。

⑩ラーニングセンターで自己学習を行いましょう。
ロータリーの各種セミナーは研修から自ら学ぶ「ラーニング」に移行しています。各種セミナー出席前に該当のe-learningを終了しましょう。

⑪2027年、ロータリー国際大会に参加しましょう。

2026-27年度 ガバナー特別賞

ガバナー特別賞につきまして、以下の「必要条件」及び「選択条件」を達成し、次にあげる成果をクラブ会長より申告されたクラブに授与されます。

【ロータリークラブ】
◎必要条件(三つ全て達成)
①クラブ戦略委員会の設置 ②My ROTARY登録がクラブ会員の50%以上
③ロータリークラブセントラルの利用
◎選択条件(どちらか一つを達成)
①PHS(ポール・ハリス・ソサエティ)会員が新規で1名以上増加
②PPS(ポリオプラス・ソサエティ)への入会がクラブ会員の5%以上

〇クラブ会長からの申告内容(いずれか一つ以上)
1. 地区の活動方針に沿って、「有意義な事業」となった活動で、ガバナーも認める成果をあげたクラブ
2.「米山記念奨学事業」として①②の両方を達成しているクラブ
①クラブ一人平均2万円以上の寄付額を達成(特別・普通寄付合計金額)
②クラブ特別寄付率 80%以上を達成(特別寄付人数 ÷ クラブ会員数)

【ローターアクトクラブ】※選択条件はございません
◎必要条件
・My ROTARY登録がクラブ会員の60%以上

○クラブ会長からの申告内容
・地区の活動方針に沿って、「有意義な事業」となった活動で、ガバナーも認める成果をあげたクラブ

なお、表彰となる期日は2027年3月31日現在といたします。未完の事業は申告時に完了時期を明記してください。また小数点以下は切り上げとします。