ロータリークラブ(国際ロータリー第2760地区 ROTARY International District 2760)

月信WEB

2017年12月号

【連載】クラブ紹介(3 回目) 豊橋北ロータリークラブ

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豊橋北ロータリークラブ会長
山内有恒


2017 年5 月豊橋北RC は創立60 年を迎えました。これに遡ること2 年半、2015 年1 月に創立60 周年準備委員会を発足させ、クラブの現状を分析するとともに周年事業の意義や具体的な事業内容を議論してきました。直面する問題として、当クラブは創立34 年めの118 名をピークに会員数が減少し、70 名を切っていました。社会が多様化する中で、ロータリーとしての魅力が発信できていないという反省のもと、10 年を節目として過去を振り返り、10 年先を見据えた魅力的な事業を見出していくことになりました。

豊橋北RC は創立5 年めから緑化・植樹事業に取り組んできており、豊橋市内に5,000本近くの植樹を続け、緑豊かなまちづくりに貢献してきました。また、豊橋発祥の「530(ごみゼロ)運動」に当初から積極的に参画し、ロータリーを通じて全国に広く知られるようになりました。しかし現在では、植樹は行政の管理下となり、「530 運動」もその運営母体を行政に委ねてきました(530 運動環境協議会会長は現在も当クラブ会員が務めています)。このように、豊橋北RC は奉仕を通じて地域に変化をもたらしてきたという大きな自負をもっていますが、次の世代にも地域や社会の中で意義と存在感を持ち、所属する会員が活動に自負や価値を見いだせる、未来を見据えた魅力的なプロジェクトに取り組む必要性を強く感じました。

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地域の魅力を見つめなおす中で、我々が注目したのが2016 年に開学40 年を迎えた豊橋技術科学大学です。豊橋技術科学大学には200 名近くの留学生が在籍しています。当クラブも多くの米山奨学生を受け入れてきましたが、留学生にこのまちの良さを積極的にアピールし、より理解してもらうこと、またその後に母国で輝かしく活躍しているはずの人たちとのつながりをクラブとしては積極的にとってきませんでした。一方で、当クラブには米山奨学金が終了しても学業を続ける留学生に奨学金を継続させるために、創立35 周年事業としてクラブ米山奨学金基金を設けておりましたが、最近は活用がされていませんでした。そこで、この基金を発展させ、独自の奨学金制度をつくり、地域の財産である豊橋技術科学大学との連携をさらに深め、留学生を通じて、豊橋から世界へ、世界から豊橋へ、人のつながりを広げていきたいと考えました。

そして創立60 周年記念事業として「豊橋北ロータリークラブ奨学金基金(愛称:サンクス基金)」が生まれました。毎年、豊橋技術科学大学の推薦をいただき、私たちと交流し、日本の、豊橋の良さを十分に感じ、理解していただき、この地域を第二のふるさととして母国や日本のさまざまな地で発信していける未来の人財を育てるために、留学生2 名に奨学金を授与する事業を10 年間続けていきます。卒業後は「サンクス大使」を委嘱し、その後も情報共有をはかり、いずれは成長した勇姿を私たちと共有できる存在となることを期待しています。

豊橋北RC は植樹・530 運動という「まちをつくる」活動から、サンクス大使を通じて「まちをつなぐ」活動を展開し、未来を切り拓いていきます。

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