ロータリークラブ(国際ロータリー第2760地区 ROTARY International District 2760)

地区委員会活動報告

ポリオ・プラス委員会

インドポリオワクチン投与活動報告

ロータリー財団 ポリオ・プラス委員会 委員長 横井 定

インドは、2011年1月13日に西ベンガル州で最後の野生株ポリオウイルス感染が報告されて以来、4年間ポリオ感染の報告はされておりません。現在、パキスタン、アフガニスタン、ナイジェリア、の3ヶ国が常在国です。昨年世界合計356のポリオ症例数があり、そのうち303のポリオ発症が様々な理由でポリオワクチン投与困難なパキスタンで、インドはまだ予断が許されない状況です。世界中から『ポリオ撲滅』が達成されない限り、いつ何処で発症するか分かりません。ポリオ発症『0』が確認されるまでNID は継続されます。第2760地区は今回4度目のインドNID(National Immunization Day)参加です。1月17日(土)~1月21日(水)迄、ロータリアン9名ご夫人2名の11名で活動して参りました。私達は、ニューデリーから車で東へ1時間程移動したGHAZIABAD(カジアバッド)地区で11ヶ所を訪問しました。ここでは、2292ヶ所で5歳以下の子供31万4843人がワクチン投与を受けました。インド全体では、64万ブースで2、300、000人の投与スタッフにより、5歳以下の子供1億7千万人に接種されました。Camp 地は、繁華街の一角にテントと紅白の幕、そして黄色の横断幕が目印として設営されていました。病院、学校等も利用されています。この日はインドの全ロータリアン、各地域のボランティアの方、そして世界中から参加したロータリアンが一斉に活動します。ワクチンを投与された子は、これで一生ポリオの恐怖から逃れられ未来が約束されたと思うと、心から感動致します。1980年5月8日世界根絶宣言された天然痘に次いで『ポリオ撲滅』が歴史の1ページに刻まれるまで『あと少し』です。しかしまだ多額の資金が必要と言われています。国際ロータリーとゲイツ財団は2013年~2018年迄ロータリーが『ポリオ撲滅』に寄せる寄付に対してゲイツ財団から倍額上乗せがある『ポリオ撲滅:Make History Today』キャンペーンを展開中です。今後もお一人お一人のサポートよろしくお願い申し上げましてご報告とさせて頂きます。

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