ロータリークラブ|国際ロータリー第2760地区ガバナーHP

これら3つの問いは、ロータリー財団の未来の夢計画を立てる際の指針となりました。私も、ロータリアンの情熱、独創性、寛大さを的確にとらえた言葉を探る上で、この3つの問いを振り返ることになったのです。ここで少し立ち止まってみましょう。ロータリーを的確に表す3つないし4つの言葉を、皆さんも考えてみてください。
ロータリーの外にいる人々にも私たちの目的が分かり、ロータリアンにとっても会員であることを誇りに思えるような言葉です。

適切な言葉を探す過程で、ロータリーが、ロータリー・クラブの連合体であると同時に、奉仕の精神から成り立っていることを忘れてはなりません。私たちは、「奉仕」「親睦」「多様性」「高潔性」「リーダーシップ」というロータリーの中核となる価値観を分かち合う必要があるのです。さあ、ロータリーの真髄に迫る魔法の言葉は何でしょうか。

昨年、この場でジョン・ケニー会長が思慮に富んだテーマを発表されてからというもの、私は数多くの言葉や語句を検討してきました。その結果、ロータリーの現在の使命を表し、私たちが得意とすることに焦点を当て、最終的に次のテーマを選びました。「地域を育み、大陸をつなぐ」

この簡潔な語句が、ロータリアンとしての私たちの存在と私たちの活動を的確に言い表すものであると賛同していただけることを願っております。ロータリーは世界でも比類のない優れた組織です。私たちは、地域社会の精神とリソースを築いています。このことを、わが地区の昨年度のガバナー、エリザベス・ウソヴィッチ氏が、次のように見事に語ってくれました。「クラブに前向きな意欲がみなぎると、地元地域をも元気にすることができる。そして私たちの存在と奉仕によって地域社会が活性化されると、新しい会員がもたらされる。こうして素晴らしい相乗効果が生じるのだ」、と。

ロータリーの奉仕の精神を実現できれば、私たちはクラブと地域社会の両方を動かすことができるというウソヴィッチガバナーの言葉は、真実です。私たちロータリアンの間で、地域社会づくりにおいてロータリーが世界で最も秀でているという考えは浸透していますが、ロータリーの外では必ずしも認められている考えとは言えません。しかし、大陸をつなぐことに関して言えば、親善によって世界中の人々を結びつけ、世界をもっと住みやすく働きやすい場所にするために協力と支援を結集させることにかけては、ロータリーが世界一であることを疑う人は少ないでしょう。エド・カドマン元会長の言葉どおり、「ロータリーは、画一化ではなく、結束にある」のです。この目的に向けた結束こそが、私たちを世界最良の組織に成し得る要素です。ロータリアンである私たちは、誠に恵まれています。

ロータリー・クラブと地区の功績、そしてロータリーの華々しい成功を祝う今、忘れてならないのは、ロータリーを世界の桧舞台に送り出すために惜しみない努力を払ってきた無数のロータリアンの遺産の上に、今の私たちがあるという事実です。私たちにはロータリアン諸先輩という模範があります。国際協議会では、元会長や元役員に出会う機会があります。皆さん、私がロータリーの例会に出席してきたこの50年間、率先して活動してこられた方ばかりです。

そうです、ロータリー奨学生となったときからさかのぼって、ロータリー歴50年と言えることを、私は誇りに感じています。故郷ミズーリ州の小さな町、ユニオンビルのクラブの賢明にして寛大な計らいによって、奨学金申請の推薦を受けてから南アフリカへの留学に向けて出国する日まで、私は無料ですべての例会に出席させていただくことができました。私が生まれ故郷初の留学生となれたのは、ひとえにロータリーのおかげです。

これまで5万人近くの奨学生が私と同じ機会を享受し、およそ6万人のGSEチームメンバーが別の国、あるいは別の大陸で学ぶ機会を得てきました。それだけではありません。10万人以上のロータリー青少年交換学生が、母国を離れ、海外のホストファミリーのもとで暮らしてきました。また、ポリオという身体の自由を奪う病の感染者数の減少にロータリーが大きく貢献してきた事実についても考えてみましょう。

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