ROTARY INTERNATIONAL DISTRICT 2760 国際ロータリー第2760地区
ガバナー月信
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 ガバナー月信 No.10 4月 ロータリー雑誌月間
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■ガバナー月信 4月号 ガバナーリポート

 昨年の今頃は万博が始まり、慌ただしい毎日であったのが懐かしい気もします。2月・3月は知床半島からオホーツク海の流氷視察とかクルージングなど、海に囲まれた日本ならではの行事が続きました。
 今では取扱量・貿易金額ともに日本一の名古屋港も、昔は「宮の渡し」くらいの知名度しかなく、開港も(来年で百周年です)横浜、神戸より大分遅れました。しかし名古屋にも水主(カコ)町という旧い地名があります。これは舵子(カジコ)のつまったもので、昔の言葉で一般の船乗りのことですから、昔は、この辺りまで海岸線が来ていて船乗りが住んでいたのではないかと思います。
 船乗りの呼び方も船長(フナオサ)、船頭(センドウ)、船子(フナゴ)、水夫など、また英語でもマリナー、セーラー、シーマン、オランダ語ではマトロス(これがマドロスになった)等多々ありますが、普通に船の中ではキャプテン(船長)、チーフオフィサー(一等航海士)、チーフエンジニア(機関長)、ボースン(甲板長)等の職名で呼び合います。
 昭和7年4月、当時の海軍兵学校で、将来、海軍将校になる生徒の修養と毎日の行為を反省させるために「五省」が定められ、毎晩、黙誦したそうです。これはロータリーの四つのテストと同じように立派な人格形成を目指す言葉と思いますので紹介させて頂きますが、私は軍国主義者ではありません(念為)。

一、至誠に悖るなかりしか
一、言行に恥ずるなかりしか
一、気力に欠くるなかりしか
一、努力に憾みなかりしか
一、不精に亘るなかりしか
の五項目であります。

 特に、誠実を貫き通すということは超我の奉仕に通ずるものであり、言行にウソがなく真実を追求するということは、人間としてのあるべき姿と思います。
 戦後、米国海軍第7艦隊司令官が江田島を視察した時、この「五省」に感銘し、自身が帰米後アナポリスの兵学校で英語に訳して教材にしたそうです。気力・努力も常に世のため人のためという気持を持てば、必ず充実するものと思います。私にとって一番の問題は最後の不精でありまして、段々に面倒臭くなるのは年の故でありましょうか。そこである方が老人向けに作った「五省」のパロディがあります。

▲飛鳥IIモニタークルーズ

一、姿勢に曲がるなかりしか
一、言語にもつれなかりしか
一、栄養に欠くるなかりしか
一、歩行に憾みなかりしか
一、頑固に亘るなかりしか

皆様、お元気でご活躍下さい。