地区からのお知らせ

ロータリー・フェイスシールド寄贈事業

未曾有のCOVID-19禍の中、医療従事者の皆さんを感染から守り、医療崩壊を防ごうとロータリー・フェイスシールド寄贈事業を思い立ったのは3月中旬でした。人工呼吸器やマスク、防護服など医療物資を支援したくても入手すらできず、医療環境の劣悪な海外のロータリアンたちからの支援要請にも応えられないという無力感の中、ブラジルの友人が送ってきた「フェイスシールド自作の動画」がヒントでした。

『自分たちで作ればいいんだ』との思いでプラスチック加工会社を経営する友人(本多正廣氏)に相談し、またロータリー財団事業として過去4回にわたりアジア各国で行った『感染制御と予防管理』医療研修でご一緒した吉川公章先生(大同病院名誉理事長、名古屋南RC)のアドバイスを受けながら準備を進めました。
とはいえ、短期間で量産体制を構築するのは容易ではなく、連日本多さんと素材メーカーや加工会社に通い、「スピード」「量産」「価格」という、ともすれば相矛盾するテーマヘのチャレンジとなりました。何しろ最初に私たちが決めたのは『100円で作る』ということでしたから。

いよいよ量産のメドがついた時点で伊藤靖祐ガバナーに相談し、愛知県だけでなく、全国の各都道府県医師会や自治体に寄贈する構想へと膨らみました。そこには伊藤ガバナーと33名の同期ガバナーたちの強い心のつながりがありました。34地区ガバナーたちが大号令を発し、驚くほど速く、強烈な反応が全国から寄せられたのです。その勢いはすさまじく、4月13日の受付け開始後、最初の5日間で30万セットを超え、3週間で85万セットに達しました。もちろん北海道から沖縄まで。

さらにはSNSで知った海外の地区(ブラジル、ペルー、フィリピン、マレーシア)からも熱烈な支援要請が届いています。現在、ロータリー財団のグローバル補助金を利用して合計55万セットを寄贈する計画が進んでいます。これも日本全34地区が参加する構想です。One Teamとなって、COVID-19禍にくじけない今年度ガバナーたちの意地が支援の輪を広げています。                

福田哲三
RIネットワーキング&奉仕グループ委員会
(名古屋和合RC)

テレビ報道(CBCテレビ)