ガバナー月信

Rotary Moment vol.9

2020.03.01

会場

ラグビーワールドカップ2019日本大会

4年に一度じゃない。一生に一度だ。「初めて」という体験は「一生に一度」のもので二度とはやってこない。日本中に、世界中に夢と感動を与えてくれたラグビー日本代表選手、そしてサポーターの皆さん。「ワンチーム」「ジャッカル」「ノーサイド」「にわかファン」等数々の流行語を生みだした。 日本はプールA 4連勝でベスト8進出

ラグビーボール

ラグビーワールドカップ2019日本大会

豊田スタジアムで3試合開催。外国人の方も多く国際色豊かで、豊田市駅から豊田スタジアムにかけて「おもてなしの心」で大変盛り上がりました。 地元から日本代表に選ばれた岡崎市出身の田村選手、トヨタ自動車ベルブリッツ所属の姫野選手・木津選手・茂野選手、そして日本代表選手の皆さん。 夢と感動をありがとう・・・・・・・・。

写真提供 豊田市 協力 豊田西RC

西三河中分区ガバナー補佐 市川幾雄

GOVERNOR'S MOMENT

徒然なるままに~多様性について

 日頃から日本人の多様性について思うところがありますので、徒然なるままに書きたいと思います。  日本は特異な国で、島国ゆえの独立性、独自性、国民性、そして国家主義があります。単一民族社会や同質性社会といったイメージもあります。ロータリーでよく言われる中核的価値観の一つである多様性は、国籍、人種、宗教、言語、そして職業等ですが、日本では同質性社会ゆえに国籍、人種、宗教、言語で多様性を語ることは多くありません。主に職業での多様性を語ることが多いのではないでしょうか。そのために、日本の職業奉仕は世界の職業奉仕とは異にする印象があります。そして、国籍、人種、宗教、言語ではなく職業の違いを越えてつながることと中核的価値観の高潔性が重視されるので,職業奉仕はロータリーの金看板と言われることもあります。

 昨年ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で日本中が盛り上がりました。世界の報道の中には、今回のW杯が日本社会のどのような特徴を示しているかという質問もありました。今回の日本チームの特色は、外国人選手を含めた多様性にあることです。そこに現在の日本社会が投影されていると思います。他国のチームにも外国人選手はいますが、日本の場合、外見の違いや日本社会にまだ残る単一民族社会や同質性社会のイメージから、多様性が一層目立ちました。それが功を奏した結果に、多様性を許容する日本の未来が見えたような気がしました。以前は野球の世界での多様性である外国人選手は“助っ人”と呼ばれることもありました。多様性を許容する時代ではなかったのでしょうか。  同時に、選手が君が代を歌いながら涙を流すシーンもクローズアップされ、日本チームへの応援風景も日本人の“統一性”を描きだしているように感じられました。そこには一種のナショナリズムの高揚がありました。W杯のようなスポーツイベントは国を単位にした競い合いでナショナリズムを当然喚起します。しかし、サッカーのW杯、野球のワールドベースボールとは違い、今回の日本チームは多様性や異質性を特徴にし、ナショナリズムの高揚とは少し違うようにも感じます。

 私は多様性が許容性を広げることを期待しますが、過度なナショナリズムの高揚は最終的には許容性を狭める結果となりかねないのが心配です。寛容さをめぐる問題は日本に限りませんが、青少年交換学生や米山奨学生を通して、その寛容さを取り入れ、ロータリアンが真の多様性を身につけることが肝要だと感じます。

〈3月 水と衛生月間〉

3月は水と衛生月間です。
ロータリーの友3月号で世界の水と衛生の現状が記載されています。 安全な水、衛生施設や衛生リソースの不足は、世界で最も大きな保健問題の一つです。これはまた、解決が最も難しい問題でもあると思います。ロータリーが力をいれる6つの重点分野のひとつですが、他の疾病予防と治療や母子の健康にも及ぶ重要な分野です。世界中のロータリーがいろんな地域で井戸を掘り、配管工事を行い、浄水設備を整え、流し台やトイレを設置するなどして人々が安全な水を利用できるように支援してきました。今年度も当2760地区では、豊田ロータリークラブがラオスで簡易水道&給水塔の建設、付帯設備で名古屋北ロータリークラブが手洗い場を設置しました。しかし、最大の課題はこのような設備が整備された後にあります。すなわち、メインテナンスが現地でできないことです。私はかつてナイジェリアで世界銀行の制度金融がついた井戸掘りプロジェクトを見たことがあります。多くの井戸が掘られましたが、いったん壊れると放置されている悲惨な状況がありました。ラゴスの空港はセントレアより立派ですが、メインテナンスができないため多くの設備が止まったままでした。今月の水と衛生月間が持続可能のある支援とは何かを考える機会になればと思います。

国際ロータリー第2760 地区
2019-20 年度ガバナー
江南ロータリークラブ所属  伊藤 靖祐

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