23-24
ガバナー月信

Vol.3

2023.09.01

表紙

Governor’s Message

会員数はクラブの健全さを表すものなのか

 先月8月は「会員増強•拡大月間」であり、その月間に合わせて毎年当地区では「会員増強セミナー」を開催しています。その「会員増強セミナー」を終えての感想を述べさせていただきます。
 開会時に、「73、124、63、14」という数字が発表されました。何の数字か皆さん分かりますか。この数字は過去4年度の当地区における会員減少数字です。この減少数字を皆さんはどう感じますか?コロナ禍が沈静化するに従い減少が減ってきていると誰もが思うと思いますが、どの様な背景があったとしても増えることなく減少している事実を真摯に受け止めなければなりません。
 23年 7 月1日時点での世界のロ ー タリアンの数は1,202,945人で昨年の同時期に比べると36,614人の増加であります。しかし、日本34地区の合計数は減少傾向にあり、前項で述べたように当地区も減少しています。やはりロータリーにとって憂慮すべき事項であると言わざるを得ません。では、何のために会員数を増やすのか、単純に寄付事業の為だけではありません、会員が多くいるから「良いクラブ」、少ないから「悪いクラブ」と決めつけることはできません。それぞれのクラブには培ってきた文化があります。その文化を継承し安定したクラブ運営をするために必要な会員数を把握することが重要ではないでしょうか。また我々ロータリアンはロータリーの魅力もロータリーの存在価値も解っています。それを一人でも多くの人に伝える事も我々の使命ではないでしょうか。
 当日、ある会員からクラブの実情として聞かされた事を紹介します。所属しているクラブの会員が自身の息子を所属クラブに入れたがらないというのです。親子が同じクラブに所属したくないという気持ちなのか、どうせ入会するなら他のクラブの方が息子のためになると思っているのかは分りませんが、何か寂しさを感じました。その会員日く、会員数は「クラブの健全さを表しているのではないか」というのです。
 クラブの実清を4つ挙げてみました。
① 「次代に続く活性クラブ」
  会員同士が切磋琢磨•自己研鑽し充実した例会と活発な奉仕活動
② 「居心地のよいクラブ」
  活動は例会主体、仲間意識が高いものの地域実情には関心が薄い
③ 「体面維持型クラブ」 
  ヒエラルキー・コントロール 義務感や付度ばかり
④「限界クラブ」
  余計なことは言わない•新しいことはしない 前例踏襲型
さて、あなたのクラブはどうでしょうか、多分②が多いのではないでしょうか。会員増強を考える上において、クラブの実情を素直に正直に考えてみるのも一つの視点ではないかと感じた「会員増強セミナー 」でした。

国際ロータリー第2760 地区
2023-24年度
ガバナー
豊田ロータリークラブ所属