ロータリーを祝おう 親愛なる同僚ロータリアンの皆さま (1) (2) (3)
 ロータリー100周年にまつわる前向きな広報は、間違いなく会員候補者の間でロータリーに対する認識と関心を高め、2004-05年度を会員を増強するに最適なものとするでしょう。また、私たちは、ここ数年来の退会防止活動を継続するのに、クラブ・プロジェクトに現在の会員を積極的に巻き込み、「ロータリー家族」委員会を維持し続け、クラブ内に気配りと思いやりのある環境を推進しなければなりません。私たちは、ロータリーの最初の100年の奉仕にとって、安定した成長を続ける会員組織がいかに重要であるか、目にしてきました。活動的で献身的なロータリアンの退会を防止し、その数を増やして、私たちの将来を安定したものにするため、あらゆる努力をしましょう。
 100年は重要な礎石であり、そこに到達した団体はほとんどありません。このことは、ロータリーが正しい行いをしていること、ロータリー奉仕に対する需要がいまだに大きいことを示しています。私たちの成功には、数多くの「秘密」があります。それは、週例会に由来する親睦と共通の大義、それに世界中に向けて扉と心を開く国際性であり、私たちの誰もが、自分ひとりで行うよりはるかに多くの事柄を達成させてくれる構造です。しかしながら、最大の強みは、ロータリアンが新しい挑戦事項に取り組むにあたって抱き、最後に問題が解決されるまで持続する熱意なのです。私たちは、ポリオ撲滅において、また、私たちが奉仕する各地域社会において、他の何千もの方法でそれを実践しています。
 シカゴの鉱山技師の事務所で1905年に始まったロータリーですが、初期の頃には、将来の見通しはほとんど立っていませんでした。凍てついた2月の夜、そこに集った4人の男性のうち誰一人として、100年後に31,000ものクラブが会合を開くとはもちろんのこと、その会合が定期的に行われることになるとは、予想だにしていませんでした。ポール・ハリス、シルベスター・シール、ガスターバス・ローア、ハイラム・ショーレーは、明らかに、自分たちが最初の奉仕クラブを形成し、20世紀を通して他のこれほど多くの人々の心と魂を掴むことになる運動に着手しているとは、思いもしていませんでした。初期の創立者たちのように、ロータリアンは、自分たちの行動がどれほど建設的な影響を与えるのか、いつもわきまえているわけではありません。しかし、100年にわたる奉仕は、私たちが世界で善行をなす計り知れない可能性を明確に示してきました。
 今日、国際ロータリーは、世界で最も影響力と行動力を有する非政府団体の1つとして、奉仕の第二世紀に入る用意が整っています。私たちのポリオ・プラス・プログラム、平和および紛争解決の分野における国際問題研究のためのロータリー・センター、国際人道的活動、そして世界中で数え切れないほどの卓越したクラブと地区のプロジェクトは、より良いより平和な世界を達成するためのロータリーの貢献を示しています。ロータリーの可能性に対する認識を高め、新しい挑戦事項に取り組み、それらが達成されるまでやりぬく心構えをして、奉仕の第二世紀に入ろうではありませんか。私たちのクラブで、職業で、地域社会で、そして私たちの世界で、新たに奉仕に献身して、ロータリーを祝おうではありませんか。
グレン E. エステス・シニア
2004-05年度国際ロータリー会長
←前へ 次へ→