ろーたりーぱっちわーく その162019-03-29T08:52:13+00:00

2019年2月1日

2019年2月1日

会長スピーチについて考える

後半期になって、私は一人のビジターとしてクラブ訪問を行っている。普段の例会運営を見ることが出来るので、私にとってロータリーを知る良い勉強となっている。(ガバナー便り2月号参照)
私が例会に出席して興味を持っている一つが例会の会長のスピーチである。ガバナー公式訪問の時には、ガバナーを迎えての歓迎の挨拶であったり、ガバナーが聞いているのだからと少し張り切り気味でお話をされる方も見えるので、少々固い雰囲気でのスピーチを聞くことが多い。
しかし、この頃になると各クラブの会長にとってスピーチをするのも慣れてこられたのであろうか、余裕をもってお話をされているように見える。

会長スピーチは主にロータリーについての内容を、会員に伝えるのが基本であると思うが、ロータリー歴の少ない会員が会長になると、このようなことを期待するのは難しいと思う。とは言え、あまり興味をひかない会長個人の趣味の話を聞かされるのも、私には辛いものである。
演芸において客席の笑いを初めに取ると後の話のウケが良くなると言われている。これを“つかみ”と呼ばれている。私はこれと全く同じとは言えないが、会長のスピーチはその例会の雰囲気を大きく左右すると思う。会員が興味を持つような話で演題に集中させることはその後の例会進行に重要なことだと思っている。
決してウケを狙っての冗談話でなく、例会を盛り上げる話が良いと思う。特別な話術も不要だと思うし、スライドを毎回使用しての解説もそれほど必要はないだろう。会長の人柄あふれる内容であれば良い。しかし政治や宗教に深く入り込んだ話は、ロータリーには適さないと思っている。

とは言え、無理に当日の例会の内容に沿った話も不要だと思う、むしろしない方が良いと思っている。私が職業奉仕で講師に招かれた時に、会長が他の方の講演内容を孫引きした話を先にされると、それを否定することもできず、本来の話がボケてしまうことも有る。
また、当日の例会担当の委員長が、話をするであろうと明らかに予想できることを、会長が話してしまい、担当委員長が『先ほど会長がすでに話されましたがもう一度同じ話を…』となってしまう。
他にも当日の卓話者の話、例えば○○に関する卓話であれば、Wikipedia(ネット上の百科事典のようなもの)などで調べたことを、そのまま歴史やいわれなどを話される会長がいる。これは聞く方も話す方にも迷惑なことだと思っている。同じ内容で盛り上げようとしているのだろうが、違った話で盛り上げてもらいたい、その話の専門家が次に控えておられるのだから。

会長のスピーチが例会の雰囲気を作るということは前述の通りだが、その例として次のことが言えよう。例えば会長が公務や病気などで欠席される例会で、副会長が会長の代わりにスピーチをされることがあると思う。このような日の例会は私が所属するクラブだけでなく、他のクラブもちょっと雰囲気が違わないだろうか。決して副会長が雰囲気を壊していると言っているのでなく、副会長の人柄を感じることが多く、その時の初めのスピーチで例会の雰囲気が変わるのではないだろうかと言うことである。

毎回の会長スピーチが嫌で会長を受けたくないという会員の方がいるのも事実であり、スピーチの内容に苦心するという話もたまにクラブ内外で聞くことが多い。それほど悩まれることもないと思うが、嫌なものは嫌なのだろうと思う。私も毎回の会長スピーチには色々と考え、工夫させられた経験を持っている。

もちろん会長スピーチがどのようであっても、最終的には当日のゲストによる卓話やメーンイベントで、例会の雰囲気が大きく変わるのは事実である。しかしながら、私はクラブ会長のスピーチにいつも真剣に耳を傾けたい、そこには会長のクラブへの思いのほどが出ているからである。あまり固く考えず、スピーチをするというより、皆さんに話を伝えますよ、くらいの感じでの話が良いのではと思うが、皆さんはどうであろうか。

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