インスピレーションになるために

名古屋名駅ロータリークラブ
山田晃也

メーキャップ日:2018年10月16日
メーキャップ先:名古屋ロータリークラブ

伊藤核太郎

創立93年を迎えるクラブの歴史と伝統の重みに、緊張と期待で膨らんだロータリー歴2年目の私の胸が押しつぶされそうになりながら、名古屋観光ホテルのロビーに足を踏み入れました。1928年、時の名古屋ロータリー倶楽部会長であった伊藤次郎左衛門氏の「名古屋にも国際級のホテルを作るべきだ」との提唱で、名古屋商工会議所などが中心となり、1936年12月16日に開業したホテルという史実に思いを馳せながら、3階の例会場まで重い足取りで上がっていくと、緊張は一気に吹き飛ばされることになりました。

例会場風景

三輪芳弘会長はじめ名古屋ロータリークラブの方々が、笑顔で迎えてくださり、ホスピタリティ溢れる受付の対応に、分区内交流に臆していた気持ちは、杞憂に終わりました。自クラブの米坂みよ古会長、加藤祐一幹事、大橋昭治会員、千田聡会員とともに席に案内され着席すると、程なくしてピアノの生演奏が開始時間を知らせ、和やかに談笑されていた皆様の表情がパッと引き締まり、会場の絢爛さと相まって、一気に荘厳な雰囲気となりました。

点鐘、ロータリーソングの斉唱に続き、直ぐにお食事が振舞われました。自クラブでは、幹事報告や各委員会の発表などを聴きながらお食事を摂るスタイルとなっておりますが、名古屋ロータリークラブでは、お食事をしながら同テーブルの皆様とゆっくりお話しできる時間が設けられており、親睦をより深められる良い機会となる事を教えていただきました。

例会場風景

会長挨拶では、今回お食事で出された担担麺の語源や歴史などを織り交ぜながらユーモア溢れるお話をされ、美味しさと、有難みがより一層増しました。グルメな千田聡会員が、スープを一滴も残さず平らげるほど、名古屋観光ホテルの担担麺は絶品でした。

当日の卓話は、在名古屋米国領事館のゲーリー・シェイファー首席領事により、米国国務省の見解ではなく、約30年間日本で生活をされてきたご自身の経験による私見として、日本が30年間でどのように変化したか、逆に変わっていない事柄、そして変わった方がいいと思われる事を、とても流暢な日本語でお話しされました。私自身、22年間海外に住んでいた事があるので、変わった方がいいと挙げられた点は共感できるものばかりで、客観的に自国を見たり、日本にお住まいの海外の方のお困り事に耳を傾ける大切さをあらためて実感いたしました。

今年度のRIテーマは、「インスピレーションになろう」と、私にとっては途方もなく壮大なテーマですが、名古屋ロータリークラブの例会を通して、会員の皆様に多くのインスピレーションをいただく事ができました。会の一体感、ホスピタリティ、立ち振る舞い、配布物一つとっても、「インスピレーションになる」ための基本として、参考となるものばかりでした。このような貴重な体験をさせていただきました名古屋ロータリークラブの皆様にあらためて感謝しつつ、また担担麺が出される例会日にメークアップに行きたいと願う私でした。

参考資料
名古屋観光ホテル公式サイト「名古屋観光ホテルの歴史」
https://www.nagoyakankohotel.co.jp/history/

By |2018-10-25T18:16:26+00:002018/10/23|分区内交流だより|