20-21 ガバナー月信

Vol.11

2021.05.01

表紙

表紙のお話

油ヶ淵花しょうぶ園

「油ヶ淵」は、安城市と碧南市の境に位置する愛知県最大の自然湖沼です。
愛知県はこの油ヶ淵周辺を県営都市公園として整備し、ここには、碧南市の花「花しょうぶ」が13000株が咲き誇り、毎年5月末から6月にかけて花しょうぶ祭りが開催されています。

写真提供:2020-21年度ガバナー補佐 大見 宏

Governor’s Message

5月は「青少年奉仕月間」です。

 皆さん、こんにちは。2020-21年度ガバナー、名古屋北ロータリークラブの岡部governor名前です。
2月末に緊急事態宣言も明けて、3月の地区大会も、RYLAセミナーも無事終了し、クラブ例会や周年例会なども多くなってきたと思った途端に、2760地区でも「まん延防止」が始まってしまいました。私も山形の全国RYLA研究会を急遽Zoom参加に切り替えました。しかし、小池百合子東京都知事は「東京へ来るな」発言をするなど、まさにヒステリックな叫びで、「それじゃあ東京オリンピックはどうなるの?」という感じもします。政治家がそのようなことですので、巷間では、もう我慢できないとルール無用の輩がマスク着用の是非でトラブルを起こし、一方で新型コロナ禍に便乗してヘイトスピーチが横行しています。嘆かわしいことです。
 ともすれば私たちロータリアンも、そうした流れに引きずられがちでが、ご存知のようにロータリアンの5つの中核的価値観の中に「高潔性」があります。それと「多様性」も重要な価値観の一つです。「俺はこれしか認めない!」と誰もが思えば、そこには争いしか生まれません。エゴです。何とかして寛容の精神で互いの価値を認め合い、協力し合って世界の平和に結び付けようというのがロータリーの精神です。
 この新型コロナ禍にあって、「高潔性」「多様性」は大きなキーワードです。
そして、それを伴っての「親睦」、さらにそこから「奉仕」の気持ちもでてきます。
ロータリーは「I serve!」ですので、「リーダーシップ」の必要性もあります。このような時代にこそロータリアンの真の価値が問われます。「今こそロータリアン!」世界で何かよいことをしようTOGETHER!
 ところで、今年2月21日にこの地区およびRIにも多大な貢献をされた2007-08年度当地区ガバナーの江崎柳節先生(享年86歳)がお亡くなりになりました。ロータリーの伝道者とも言われた方で、私もロータリー研究会等で多くの著名ロータリアンにご紹介いただき、サンディエゴ国際協議会に際しては、かつて同期RI研修リーダーだったホルガ―・クナークRI現会長に紹介状をドイツ語で書いていただきました。また、ガバナーとして不慣れな規定審議会の手続きにも懇切丁寧に指導をいただいたのがつい最近のことでした。
その江崎先生からいただいた遺作「ロータリー 違いをもたらそう」の中に、私も胸を打たれた詩があります。2007年国際協議会において時のRI会長エレクトW.ウイルキンソン氏が江崎地区ガバナーエレクト達に贈ったものだそうです。
フランスの詩人 ステファン・グレレの詩ですが紹介いたします。
「この人生はたった一度限りの旅だと思うから、私にできるよいこと、私が友にしてあげられる親切なら、どんなことでも、今させてください。再び引き返してくることがないのなら、先延ばしたり、なおざりにしたくないのです」
江崎柳節先生のご冥福をお祈りいたします。今はどうか安らかにおやすみください。
 さて、5月は青少年奉仕月間です。
今年度はRI理事会決定により青少年奉仕の重要プログラムである青少年交換が一年間中止になっていましたが、当地区の青少年交換委員会は再開する次年度を目指して着々と審査会、オリエンテーションなどをこなしていました。毎年恒例の帰国報告会なども初めてZoomを使って行い、他地区ガバナーを招くなど、委員会も時代に合わせた対応を進めていました。
しかし、3月20日に突然、ホルガ―・クナーク会長からの書簡が届き、もう一年中止という決定事項が伝えられました。ロータリーの大きな事業ですので誠に残念です。次次年度の再開に期待します。
しかし、その一方で3月末のRYLAセミナーは無事挙行できました。
RYLA委員会が創意工夫をこらし、事前にホスピタルクラウン大棟耕介さんの講演をYouTubeで視聴し、ホテルの大きなホールで対策をとって開講セレモニーを行いました。そして例年なら同じ部屋でテーマ討論を行うのですが、この新型コロナ禍に対応してすべて各自個室でタブレットパソコンを持ってもらい、それぞれの部屋からZoomで交信して意見をまとめ、さらにプレゼン資料としてパソコンに入力してゆく、という離れ業?をこなしたのです。これを見て本多地区ロータリー奉仕委員長は「今の若い人はこうしてやるんだ。私たちには無理だね」と驚いていました。
 ホルガ―・クナークRI会長は若い人達、ローターアクターやライラリアンをどんどん活用してください、一緒に共同事業も行ってください。ロータリアンとの相乗効果が出ます、といわれました。それがロータリアンにもよく理解された瞬間だったわけです。残念ですが、新型コロナ禍はまだまだ続きます。若い人達はすでに対応を着々とすすめています。私たちロータリアンも急がねばなりません。時代はニューノーマルに突入しています。

国際ロータリー第2760 地区
2020-21 年度ガバナー
名古屋北ロータリークラブ所属  岡部governor名前