【社会貢献活動】第6回NIHONGOスピーチコンテスト(瀬戸北ロータリークラブ)

スピーチコンテスト2013_チラシ_表.JPGスピーチコンテスト2013_チラシ_裏.JPG2013年11月16日(土)、瀬戸蔵2階つばきホールに於いて、「第6回NIHONGOスピーチコンテスト」が開催されました。
今回のテーマは「日本の教育」又は「私の夢・目標」でした。

ヌヌン・シャイフル・ファフルル・ロンジさん(インドネシア) 「日本語がペラペラに・・・」
チョウ・マサロさん(中国) 「希望の鍵」
イ・ジオンさん(韓国) 「私の発明品」
アベ・リナさん(フィリピン) 「私の夢は瀬戸で有名になることです」
ソウ・ショウリンさん(中国) 「正しいパンツのたたみ方」
ジョセフ・ワトソンマッカイさん(カナダ) 「ことばの漁師」
シン・ヨウさん(中国) 「私は主婦になりたい」
モリナガ・カズエさん(ブラジル) 「夢」


第二部では「世界を知ろう」と題して、瀬戸市又は近郊にお住まいの外国籍の皆さんによる、出身国の紹介・伝統ダンスの発表などがありました。


20131119_setokita_1.JPG金賞  イ・ジオンさん(韓国)のスピーチ)
皆さんこんにちは。
社会人になってから日本語を勉強し始め、もう3年が経ちますが、既に日本語は私が生きてきた23年間の中で大きな影響力を与えています。そしてまた将来の夢を考える際にも日本語は大きな影響を与えています。
日本語を母国語として上達させて私は日本語を活かして世界で働けるような人材になる、そういう大きな夢を持っています。そのためにはまず母国語をきちんと勉強する必要があると考えるようになりました。
そこで約2年前、私の韓国で外国から来た留学生達に韓国語を教えるボランティアをすることにしました。その時の話を少ししようと思います。
アメリカ、カナダ、中国、ベトナムなど世界各国から来た外国人向けの韓国語の会話を教えることになりました。
20131119_setokita_2.JPG皆、韓国にとっても興味を持っていてそんな彼らに私もやる気がみなぎって来ました。彼らの韓国語にはいろいろな間違いがあり、時にはドキッとするような間違いもありました。ため口はもちろん答えが反対であったり、ユーモアのある面白い表現を使う子もいました。それにどこで覚えてきたかわからない悪口も。私は完璧な韓国語を使うよりも聞き手が不快にならないよう重点を置き、韓国語を教えました。
学生達が韓国語の使い方を間違った際には、その場で直すよう心掛けました。
私はある日アメリカ人のことが心配になった私は二人になる時間を設けて彼女にその理由を聞いてみました。その時、私は気付いてしまったのです。
私が彼女の韓国語をそのつど直すことで彼女は韓国語に対しての自信を失ってしまったことです。私は日本語を勉強している立場から言葉を間違えるたびに、そのつど直されることが最もいいことだと思っていましたが、私は一生懸命に言葉を考え、私たちに話しかけていた彼女たちの気持ちまで配慮することができていなかったことに気がついたのです。その時、衝撃が走りました。私は言葉を話すことにとらわれ過ぎていて人それぞれの持つ価値観、思想、文化の違いに配慮することができていなかったのです。
今は小さな言葉の間違いを直すことが重要だとは思いません。以前私は自分の夢に近づくためには更に勉強し、日本語の勉強に力を注ぐことが最も重要だと思ってましたが、それ以前に私に必要なのは異文化の大切さを理解することとそれを受け入れる、そういう心を持つことが最重要だと思うようになりました。
人と人を繋ぐコミュニケーションの方法として言葉を起点としますが、それ以前に言葉より思いやり、違いを認め、理解し合う心を持つことで真のコミュニケーションが築けるのではないでしょうか。
私の夢であれ、日本語と韓国語を活かした仕事をしていく上で、この真のコミュニケーションは必要不可欠なことだと思います。今、私は日本での留学生活を送りながら日本語、日本文化の習得はもちろんお互いを思いやり、違いを認め、理解し合いながら有意義な留学生活を送り、将来の夢に近づくために私の将来の夢を実現させるために日々努力していきます。
ご清聴ありがとうございました。

銀賞 シン・ヨウさん(中国)
銅賞 ソウ・ショウリンさん(中国)
審査員特別賞 アベ・リナさん(フィリピン)
瀬戸北RC会長賞 ジョセフ・ワトソンマッカイさん(カナダ)

LinkIcon詳しくは、瀬戸北ロータリークラブまで