【講演】おばあちゃん流万博交流(沢山のフレンドに支えられて)(瀬戸ロータリークラブ)

20130306_seto_1.JPG瀬戸市万博交流大使 山田外美代 様

皆さん今日は。「万博おばあさん」と呼ばれ、今までに皆勤したのが愛知万博は185日、中国の上海万博の184日、韓国の麗水(ヨス)万博の93日です。この万博は国境が無くて、入場券があれば行けることと多くの国の人と仲良くできることが最大のメリットだと思います。最近の万博は環境のテーマが多くなって、美しい地球を守っていくには私たちはどうすればいいのかを国だけじゃなく、世界中の人たちが考えて知恵を絞っていく場所になってきました。万博が始まる前に私は5つの大きな手術をしましたので健康、身体に自信が無くていつも明るく振舞うことだけをモットに生活して来ました。ですから2005年愛知万博には絶対行かない万博だと決めていましたが、家族とお医者さんの薦めがあって毎日行くうちに、グローバルループが2.6㎞、家から会場までが2.6㎞、この2.6が私を支えてくれたのです。沢山の驚きと発見があって、行く欲が出てきて、友達ができ、前向きになって達成感と充実感が沸いてきて、万博で身体も気持ちも変わってポジティブになり、生きる希望を持つことができました。会期の半分の93日目にメディアや周りの方々、家族にも最後まで頑張ってねと励まされて皆勤できました。
万博終了後の11月に初めて上海を訪れ、会場予定地は破壊された場所でひどい現状を知り、テーマ「より良い都市、より良い生活」に見るべきであり、多くの写真で伝えたいと思うようになり、伝えたところ、中国側から批判されると思っていたのが感謝され、国内発売の上海万博チケット第1号を頂き、授与され、これは私のやるべきことだという変な義務感が出て、上海にマンションを1年借り、体力をつけるためにプールにも行き、ラジオ講座で中国語会話を勉強し、定年になった主人と息子の家族で行くことになったのです。節約と行きたい気持ちが大事で資金は後からついて来るものです。毎日皆勤し、日本文化も伝えて、最終日に温首相から感謝されて組織事務局から表彰を受け、メディアにも民間大使と評価されました。2012年に開催された韓国の麗水(ヨス)万博のことを知って、日本の愛知万博、中国の上海万博、韓国の麗水(ヨス)万博、この3つを踏破したいと思うようになり、韓国の麗水(ヨス)からも来て欲しいと誘われて公式HPにも載せて頂き、会場も素晴らしく、麗水(ヨス)の花と瀬戸の花が同じだったのでより縁を感じ、資金や体力などに悩んでいたけれど私を必要としてくれる所があるということで行く決意をしたのです。好意的な組織委員会の計らいでマンションも借りることも、韓国の文化も勉強して5月12日から8月12日の93日間皆勤し、韓国一の銀行から表彰されました。

◎こうした万博に行って学んだ4つのこと
①メディアの報道にある中国と韓国の反日感情、今はいろいろなことでギクシャクしていますが、日本のことが本当に大好きで反日はごくごく一部なのです。私たちに親切にして手助けしてくれた日本語に堪能な人たちは皆、日本でやさしくしてもらったお返しがしたいと仲良くしてくれたのです。
②彼らの一番好きだった万博は日本の愛知万博です。必ず写真を撮ったら持っていく、体調が悪くなったら世話をする、そういうことは日本人に息づいている魂だと思いました。何気ない日本人の親切さは海外の人にとって日本人の素晴らしさです。それを万博で知る事ができました。
③私たちのできる小さな事から始める、やっていくことが大切な事です。私も中国や韓国で大変生活上、困ったように瀬戸在住の多くの外国人も日本での生活に大変困っています。言葉やコミュニケーションの壁があって多くは解決せずに帰国した私のように、日本人はゴミを棄てないとか唾を吐かないとか、並ぶとか、普通の事が中国ではできません。そういう事が自然に出来る日本人に敬意を表したいと口々に中国人は言っていました。
④やるべきこと、やりたいことは前にどんな支障があろうと取り除いてやっていくこと、お金の有る無しに関わらず、目標を持って節約しながら絶対やって行くべきだと思います。生きている間に悔いを残さないことも万博で教わりました。
いつも「山田さんは暇でいいねえ。万博に行けて。やること無いの。いいねえ」とよく言われますが、余暇というのは、字の如く暇はあっても「余暇は作り出すもので、私は余暇があるので充実した毎日が送れているのです。あなたも余暇を作ってみたら」と言っています。

◎今後の私のやるべきこと
それは国際貢献と国際交流です。
2015年は愛・地球博から10年後の節目なので瀬戸市でも何か万博記念イベントをやって頂きたいのが本音です。また渦中のイタリアでは2015年5月からミラノ万博があり、好奇心一杯の私は行こうと思っています。また2017年にはカザフスタンで万博が開催されます。日本と最も縁が深く、黒川紀章さんが設計した新首都のアスタナで開かれます。私は頼まれてもいないのに勝手に瀬戸のPRをしています。瀬戸音頭の曲を持って行きますが、誰かCDを寄付して下さい。「よそもん無くして瀬戸はうまくクリアできない」と鈴木観光協会・会長に言われて、私も瀬戸の万博交流大使として万博会場でよそもんとして力を出して皆さんに良い万博だったと思ってもらえるように協力したいと思っています。「よそもん」を誇りに思いながら次の万博にも行きたいと思っています。
今日はどうもありがとうございました。

LinkIcon詳しくは、瀬戸ロータリークラブまで