●クラブ名称変更について●
名古屋城北ロータリークラブ   会長 津坂 守英

 我が豊山―城北ロータリークラブは、かねてから名古屋城北への名称変更をRIに申請しておりましたが、本年5月30日付けで正式に承認されました。現在、当クラブでは名古屋市内に事業所を所有する会員の割合が全体の85%を占めるまでに至っております。そのため、会員増強をはかる際、クラブ名称から受けるイメージに違和感を覚えられる場合が多々見受けられ、そのことが会員増強を進めるうえで、大きな足かせになっていました。そこでクラブ名を名古屋城北RCに変えたいという会員間の気運が高まり、今回の申請に踏み切った次第です。実はもともと、当クラブ発足の際、名古屋城北RCの名称を希望したようですが、その時点では承認されなかったという経緯がありました。ですから、長年の希望が二十数年ぶりに実ったともいえるわけです。当クラブは現在21名の会員で構成されています。一時は80名にも及ぶ会員が在籍した時期もありましたが、様々な要因で会員が減り続け、現在は小康状態といったところです。ただ、私自身としては、この状況をそれほど悲観的にはとらえていません。当クラブには過去に会長を経験された長江博さんという方がみえます。
  この方の推薦により入会させて頂いたとき、「いかに大きなロータリークラブに所属しているかを気にするより、どのようなロータリアンであるかの方が大切だよ。」というような趣旨の内容を話された記憶があります。今になって、そのことが大変私自身の励みになっています。会員増強はもちろん大切ですが、むやみに量的増強を目指すより、拙速ではあっても、質的増強によりクラブの魅力を上げながら、穏やかに進めていきたいと考えております。さて、せっかくの紙面をいただきましたので、今年度RIテーマ及び地区運営方針に対する当クラブの見解についても、若干述べさせて頂くことをお許し下さい。
 ウィルフリッドJ.ウィルキンソンRI会長の掲げられたテーマ「ロータリーは分かちあいの心」は今までのRIテーマに比べて多少趣きが異なるようですが、言葉通りをそのままストレートに受けとめればいいのではないかと感じました。奉仕を実行するとき、上から下へ見下ろすようなスタンスではなくて、あらゆる人達と同じ目線で幸せを共有する立場をとってほしいというメッセージと解釈しております。次に地区運営方針「違いをもたらそう」については、いろいろと考えを深める余地を与えていただきました。江崎柳節ガバナー御自身も述べられているように、このテーマの実現には、ロータリークラブらしい奉仕活動とは何かを理解することが必要です。そこで、今までの勉強不足を露呈するようですが、設立当初のロータリーに関する文献をのぞいてみました。そこから、ロータリークラブにはさまざまな事業者、経営者が集まり、その時代の会員それぞれが卓越した経営哲学を基本にして、ロータリーにふさわしい奉仕の理念を試行錯誤しつつ導入してきたことがわかりました。そして行きついたところは、決議23−34であり、「ロータリーは、基本的には一つの人生哲学であり、……」という一節です。人が自己の利益を追うことは当然であるけれど、奉仕への思いとの葛藤のなかで心の調和を図ってほしいという趣旨と解釈しました。以上のロータリーの歴史を踏まえたうえで、事業者、経営者としての哲学、経験を生かして行う奉仕活動でなければならないと思い至った次第です。まだまだ、読みが浅いと江崎ガバナーにはしかられそうですが、まずは、名古屋城北ロータリークラブへと名称変更の願いが叶えられた我がクラブが、少しでもロータリーとしてふさわしい奉仕活動を実現できればと考えております。今後とも皆様のご指導のほど、よろしくお願い致します。


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